IP マルチキャスト
About TCP/IP
Last modified : 2006/07/03
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仕組み
あらかじめ受信を要求した複数の相手にIPパケットを同時に送信する技術が「IPマルチキャスト」である。
1対1の通信であるユニキャストに比べてネットワークに負担が掛かりにくい。
IPマルチキャストを使用した放送型サービスは、事業者独自の閉じたネットワークを使用して実現することが
多い。一般に、次のような順序で処理を実行する。
1.送信用サーバが、放送のチャンネルごとに割り当てたマルチキャストアドレスを受信機に伝える
2.受信機は受信したいマルチキャストアドレスを "IGMP (Internet Group Management Protocol)" や "MLD (Multicast Listener Discoverry)" などのプロトコルを使用しルータに渡す
3.この要求を元に、ルータ間でIPパケットを伝送する経路を決定する。
こうした設定の後、受信機は要求した放送チャンネルを受信できるようになる。このとき、ルータと受信機の
間は要求した放送チャンネルのIPパケットのみを伝送することが多い。
--- 参考
日経エレクトロニクス no.928(2006/06/19)、P91