インターネットのセキュリティ HTTPD Installation
Last modified : 2000/03/24


インターネットでは、情報が送信先に到達するまで、多数のコンピュータを介して情報が送られます。
このため、A地点からB地点にデータを送信すると、その間にあるすべてのコンピュータで、何が送信
されているかを監視できます。これがセキュリティ上の問題の原因となります。

例えば、ホームページでファッションカタログをみて、シャツを買う場合は、注文用フォームにクレジ
ットカード番号を記入しなければなりません。注文先のファッションメーカーは信頼できることがわか
っているので、クレジットカード番号などの情報を記入し、送信します。記入した情報は、ファッショ
ンメーカーのコンピューターまで、コンピュータからコンピュータへと移動します。この時、不運にも
犯罪者のコンピュータに情報が渡ってしましました。彼らは、クレジットカード番号などのデータが通
り過ぎるのを狙っていたのです。

このようなことは、どれくらいの割合でおきるのでしょうか?
その答えは難しいのですが、重要なことは、このようなことが技術的に可能であるということです。
さらに、インターネットが普及するにつれて、このようなことが起こる可能性はますます高くなることでしょう。

安全な通信を確保する技術

インターネットで安全な通信を行うための仕組みとして「SSL(Secure Sockets Layer)」が
有名です。Netscape、Microsoftの2大ブラウザが対応を済ませていることもあり、いわゆる業界標準と
しての幅広い利用が始まっています。

SSLの仕組み

SSLの機能は大きく3つにわかれます。

・通信データの暗号化
・通信相手を特定するための認証
・メッセージの改ざんがないかを調べるメッセージ認証

認証はRSAなどの公開鍵方式暗号で行い、通信データの暗号化は共有鍵方式暗号(DES、RC4など)で行う。

データの安全性はデータをメッセージ・ダイジェスト関数(MD5、SHA1など)に通して選られるMAC
(Message Authentication Codes、メッセージ認証子)と呼ばれる数値でチェックする。方式は違うが
チェック・サムのようなものと言えば分かりやすい方もいるだろう。データに変更があればこの数値も変化し、
改ざんを検知できる。フィンガー・プリント(指紋)とも言われる。