SELECT [ ALL | DISTINCT [ ON ( expression [, ...] ) ] ] * | expression [ AS output_name ] [, ...] [ FROM from_item [, ...] ] [ WHERE condition ] [ GROUP BY expression [, ...] ] [ HAVING condition [, ...] ] [ { UNION | INTERSECT | EXCEPT [ ALL ] } select ] [ ORDER BY expression [ ASC | DESC | USING operator ] [, ...] ] [ FOR UPDATE [ OF tablename [, ...] ] ] [ LIMIT { count | ALL } [ { OFFSET | , } start ]] where from_item can be: [ ONLY ] table_name [ * ] [ [ AS ] alias [ ( column_alias_list ) ] ] | ( select ) [ AS ] alias [ ( column_alias_list ) ] | from_item [ NATURAL ] join_type from_item [ ON join_condition | USING ( join_column_list ) ]
テーブルの列もしくは式の名前です。
AS 句を使い、出力列の別の名前を指定します。この名前は主に 表示する列を名づけるために使われます。他には ORDER BY と GROUP BY 句の中の列の値を参照するのに使われることもあります。 しかし output_name は WHERE もしくは HAVING 句で使うことはできません。 代わりに式を書いて下さい。
テーブル参照、副 SELECT、もしくは JOIN 句です。 詳細は下記を参照して下さい。
真か偽の結果を返すブーリアン式です。WHERE と HAVING 句の 説明は下記を参照して下さい。
ORDER BY、 FOR UPDATE、そして LIMIT 句を除く全ての機能 での select 文です(select にカッコがついているときに 使われるものさえも含まれています)。
FROM アイテムは下記を含むことができます。
既存のテーブルかビューの名前です。もし ONLY が指定された 場合、そのテーブルのみがスキャンされます。もし ONLY が していされない場合、テーブルと(あった場合は)それを後継する すべてのテーブルがスキャンされます。後継テーブルが スキャンされることを表すために * を付けることができますが、 Postgres 7.1 からはこれは デフォルトになりました。(7.1 より前のリリースでは、 ONLY がデフォルトでした。)
前にある table_name の代わりの名前です。別名は簡潔さもしくは自結合(同じテーブル が複数回スキャンされる場合です)の曖昧さをなくすために使われます。 もし別名が書かれると、列の別名リストもテーブルの一つ以上の 列の代わりの名前を提供するために書くことができます。
副 SELECT は FROM 句で使うことが出来ます。これはその出力が この SELECT コマンドの間の一時テーブルとして作成されたかの ように動作します。副 SELECT はカッコで囲まれなければならず、 必ず別名が提供されなければなりません。
[ INNER ] JOIN, LEFT [ OUTER ] JOIN, RIGHT [ OUTER ] JOIN, FULL [ OUTER ] JOIN, もしくは CROSS JOIN のどれかです。 INNER と OUTER 結合型では、正確に一つの NATURAL, ON join_condition, もしくは USING ( join_column_list )のいずれかがなくてはいけません。CROSS JOIN では、これらのうちのどれもないかもしれません。
制約条件です。これは WHERE 条件と似ていますが、この JOIN 句 で結合される二つの from_item にのみあてはまるという点が 違います。
USING の列リスト ( a, b, ... ) は ON 条件 left_table.a = right_table.a AND left_table.b = right_table.b ... の省略した形です。
SELECT は一つ以上のテーブルから行を 返します。選択される侯補は WHERE 条件を満たす行です。 もし WHERE が省略されると、全ての行が侯補になります。 (WHERE 句を参照 してください。)
実際に、返される行は FROM/WHERE/GROUP BY/HAVING 句から直接 作られる行ではありません。出力される行はそれぞれの選択された 行の SELECT 出力式を計算することで形成されます。 * は選択された行の全ての列の簡略バージョンとして の出力リストに書くことができます。更に、 table_name .* はそのテーブルのみからくる列の 簡略バージョンとして書くことができます。
DISTINCT は結果から複写の行を消します。 ALL (デフォルトです) は複写を含む全ての 侯補の行を返します。
DISTINCT ON はそれぞれの複写の集合の最初の行 のみを残し、指定された式に当てはまる行を消します。DISTINCT ON 式は ORDER BY アイテムと同じルールを使って解釈されます。 下記を見て下さい。それぞれの集合の "最初の行" は ORDER BY が望まれる行が最初に出ることを 確実にしないかぎりは予測できないことに注意して下さい。例えば
SELECT DISTINCT ON (location) location, time, report FROM weatherReports ORDER BY location, time DESC;はそれぞれの場所の最新の気象情報を取りだします。しかしもし それぞれの場所の時間値を降順に強制するために ORDER BY を 使わなかったとしたら、それぞれの場所の予測できない時代の 予報を得ることになってしまいます。
GROUP BY 句はユーザがテーブルを、一つ以上の値に当てはまる 行のグループにわけることを許可します。 (GROUP BY 句を 見て下さい。)
HAVING 句は、指定された条件にあう行のグループのみの選択を 許可します。 (HAVING 句を 見て下さい。)
ORDER BY 句は、返された行が指定された順にソートされるようにします。 もし ORDER BY が与えられないと、行はシステムにとって一番作りやすい 順番で返されます。 (ORDER BY 句を見て下さい)
SELECT 問い合わせは UNION, INTERSECT, そして EXCEPT 演算子 を使って組み合わせることができます。もしこれらの演算子の 順番を決める必要があるときはカッコを使います。
UNION 演算子は、関連する問い合わせが返す行の集合を計算します。 複写行は ALL が指定されない限り消されます。 (UNION 句を見て下さい。)
INTERSECT 演算子は両方の問い合わせに共通する行を計算します。 複写行は ALL が指定されない限り消されます。 (INTERSECT 句を見て下さい)
EXCEPT 演算子は最初の問い合わせからは返され二番目の問い合わせからは 返されない行を計算します。複写行は ALL が指定されない限り消されます。 (EXCEPT 句を見て下さい。)
FOR UPDATE 句は SELECT 文が、選択された行の排他的ロックを 実行することを許可します。
LIMIT 句はユーザが返すべき問い合わせによって作られる 行のサブセットを可能にします。 (LIMIT 句を見て下さい。)
その値を読むためには SELECT 権限を持っていなければなりません。 (GRANT/REVOKE文を見て下さい。 )
FROM 句は一つ以上のソーステーブルを SELECT に指定します。 もし複数のソースが指定されると、結果は概念的に全てのソースの 全ての行の直積になります。しかし通常は制約条件は直積の小さな サブセットを制限するために追加されます。
FROM アイテムが単純なテーブル名の場合、それは暗黙的にそのテーブル のサブテーブル(継承する子)からの行も含みます。 ONLY はそのテーブルのサブテーブルからの 行を抑圧します。Postgres 7.1 以前 ではこれはデフォルトの結果で、サブテーブルの追加は テーブル名に * を付けて行なわれていました。 この古い方法はコマンド SET SQL_Inheritance TO OFF; で使うことができます。
FROM アイテムはカッコで囲まれたサブセレクト(別名句がサブセレクト には必要なことに注意して下さい。)であることもあります。 これは単一の問い合わせの複数レベルのグループ分け、集約、若しくは ソートをする唯一の方法なので、非常に便利な機能です。
最後に、FROM アイテムは二つのより単純な FROM アイテムを組み合われる JOIN 句であることもあります。(ネストの順番を決める必要がある場合 カッコを使います。)
CROSS JOIN もしくは INNER JOIN は単純な直積で、FROM の 最上レベルにその二つのアイテムをリストするのと同じものです。 CROSS JOIN は INNER JOIN ON (TRUE) と等しく、制約ではどの 行も削除されません。これらの結合型は記述上の便宜のためだけで あり、これらは何もしないので単純な FROM と WHERE は 使えません。
LEFT OUTER JOIN は条件にあう直積の全ての行(つまり、その ON 条件を渡す全ての組み合わされた行)、そして ON 条件を渡す右側 の列を持たない左側のテーブルの各々の行のコピーを返します。 この左側の列は右側の列に NULL を挿入することで結合された テーブルの完全な幅まだ拡張されます。どの行が当てはまるものを 持っているか決める間、JOIN 自身の ON か USING 条件のみが 考慮されることに注意してください。他の ON か WHERE 条件 は後で適用されます。
逆に、RIGHT OUTER JOIN は全ての結合された行と、それぞれの 当てはまるものがなかった右側の行(左側は null で拡張されて います)に一行ずつを返します。 左と右の入力を入れ換えることで LEFT OUTER JOIN に変換 することもできるため、これはただの記述上の便宜でしかありません。
FULL OUTER JOIN は全ての結合された行と、当てはまるものが なかった左側の行(右側が null で拡張されている)と、 あてはまるものがなかった右側の行(左側が null で拡張されている) を返します。
CROSS JOIN を除く全ての JOIN 型では、 ON join_condition, USING ( join_column_list ), もしくは NATURAL のどれかを正確に書かなければいけません。ON は もっとも一般的な場合です。結合されるべき二つのテーブル に関連するどのような制約式でも書くことができます。USING 列リスト ( a, b, ... ) は ON 条件 left_table.a = right_table.a AND left_table.b = right_table.b ... の簡略バージョンです。更に USING は、JOIN 出力に含まれる それぞれのペアの同等のカラムのうちの両方ではなく一つだけが 含まれることを意味します。NATURAL はテーブルのなかの似たような 名前を持つ全ての列を挙げる USING リストの簡略バージョンです。
オプションの WHERE 条件は一般的な形式を持っています。
WHERE boolean_exprboolean_expr はブーリアンの値を評価するどの式によっても成り立つ可能性が あります。どの場合にしても、この式は下記のようになります。
expr cond_op exprもしくは cond_op に、 =, <, <=, >, >= or <> のいずれか を使えるところでは、条件演算子が ALL, ANY, IN, LIKE もしくは ローカルに定義された演算子、そして log_op は AND, OR, NOT のいずれかになることができます。SELECT は WHERE 条件が TRUE を返さないすべての行を無視します。
log_op expr
GROUP BY はこの句のアプリケーションから作られるグループ化 されたテーブルを指定します。
GROUP BY expression [, ...]
GROUP BY は、グループ化された列と同じ値を共有する全ての 選択された行を一つの行に凝縮します。もしあれば、集約関数は それぞれのグループを作る全ての行を渡って計算され、 それぞれのグループに個別の値を作ります(GROUP BY なしでは 集約は全ての選択された行に渡って計算される単一の値を作ります)。 GROUP BY が存在する場合、集約関数内以外では SELECT 出力式が グループ分けされていない列を参照することは妥当ではありません。 なぜならグループ化されていない列には一つ以上の返却可能な 値があるからです。
GROUP BY アイテムは入力カラム名、もしくは出力カラムの順序の番号 の名前(SELECT 式)、もしくは入力列の値に形成される任意の式 が可能です。不明瞭な場合は、GROUP BY 名は出力列名ではなく 入力列名として解釈されます。
オプションである、HAVING 条件は一般的に次の形式です。
HAVING boolean_exprここで、cond_expr は WHERE 句で指定するものと同一です。
HAVING は boolean_expr を満たさないグループの行の削除によって発生した グループ化されたテーブルを指定します。 HAVING は WHERE とは違います。WHERE は個別の行を GROUP BY のアプリケーションの前に濾過しますが、HAVING は GROUP BY によって作られるグループ行を濾過します。
boolean_expr で参照される各列は、参照が集約関数内で現れない限り 明瞭にグループ化する列を参照します。
ORDER BY expression [ ASC | DESC | USING operator ] [, ...]
ORDER BY アイテムは名前、もしくは出力列(SELECT 式) の順序の番号、もしくは入力列の値から形成される任意の 式を指定することができます。不明瞭な場合は、ORDER BY の 名前は出力列名として解釈されます。
順序の番号は、結果の列の(左から右への)順番の一を参照 します。この機能は正しい名前を持たない列に基づいた順番 を定義することを可能にします。これは完全に必要なことはありません。 なぜなら AS 句を使って結果の列に名前を与えることはいつでも 可能だからです。例えば下記のようになります。
SELECT title, date_prod + 1 AS newlen FROM films ORDER BY newlen;
SELECT の結果リストに現れないフィールドを含む 任意の式(SQL92 の拡張)を ORDER BY することも可能です。 したがって下記の文は正当です。
SELECT name FROM distributors ORDER BY code;この機能の限界は UNION, INTERSECT, もしくは EXCEPT 問い合わせの結果にあてはまる ORDER BY 句が、 式ではなく出力列の名前か番号を指定するかもしれないということ です。
もし ORDER BY アイテムが結果の列名と入力列名の両方に 当てはまる単純な名前だった場合、ORDER BY はそれを結果 列名として解釈します。これは GROUP BY が同じ状況で行なう 選択の反対です。この不一致は標準 SQL92 からくるものです。
オプションとして、ORDER BY 句の各カラム名の後にキーワード DESC (逆方向)もしくは ASC(順方向)を付けることができます。指定が なければ、デフォルトとして ASC がついているものとします。 代わりに特定の順番演算子の名前を指定することもできます。 ASC は USING < と等しく、DESC は USING > と等しいです。
table_query UNION [ ALL ] table_query [ ORDER BY expression [ ASC | DESC | USING operator ] [, ...] ] [ LIMIT { count | ALL } [ { OFFSET | , } start ]]ここで、table_query は、ORDER BY, FOR UPDATE, もしくは LIMIT 句を持たない任意の select 式を指定できます。 (ORDER BY と LIMIT はカッコで囲まれていると副式に 付けることができます。カッコなしでは、これらの句は右側 の入力式ではなく UNION の結果に適用するものとして判断されます。
UNION 演算子は、関連する問い合わせが返す行の集合(set union) を計算します。UNION の直接の演算項目を表す二つの SELECT は 同じ数の列を作らなければならず、対応する列は互換性のある データ型でなければなりません。
UNION の結果は ALL オプションが指定されない限りどのような 複写行も含みません。ALl は複写の削除を防ぎます。
同じ SELECT 文にある複数の UNION 演算子は、 カッコで別の順が示されない限り左から右に評価されます。
現在では、FOR UPDATE は UNION の結果もしくは UNION の入力値のどちらにも指定することができません。
table_query INTERSECT [ ALL ] table_query [ ORDER BY expression [ ASC | DESC | USING operator ] [, ...] ] [ LIMIT { count | ALL } [ { OFFSET | , } start ]]ここで、table_query は、ORDER BY, FOR UPDATE, もしくは LIMIT 句を持たない任意の select 式を指定できます。
INTERSECT は UNION と似ていますが、どちらかに現れる行ではなく 両方の問い合わせ出力に現れる行のみを作るという点が違います。
INTERSECT の結果は ALL オプションが指定されない限り どのような複写行も含みません。ALL では、 L に m の複写 を持ち、R に n の複写を持つ行は min(m,n) 回現れます。
同じ SELECT 文の中の複数の INTERSECT 演算子は、カッコで 別の指定がない限り左から右に評価されます。INTERSECT は UNION より更に固く結びつけます。つまり A UNION B INTERSECT C はカッコで別の指定がない限り A UNION (B INTERSECT C) として読まれます。
table_query EXCEPT [ ALL ] table_query [ ORDER BY expression [ ASC | DESC | USING operator ] [, ...] ] [ LIMIT { count | ALL } [ { OFFSET | , } start ]]ここで、table_query は、ORDER BY, FOR UPDATE, もしくは LIMIT 句を持たない任意の select 式を指定できます。
EXCEPT は UNION と似ていますが、右問い合わせの出力ではなく 左問い合わせの出力に現れる行を作るという点で違います。
EXCEPT の結果は ALL オプションが指定されない限りどのような 複写行も含みません。ALL では、L に m の複写を持ち R に n の複写を持つ行は max(m-n,0) 回現れます。
同じ SELECT 文の中の複数の EXCEPT 演算項目は、カッコが それ以外を指定しない限り左から右に評価されます。EXCEPT は UNION と同じレベルで結びつけられます。
LIMIT { count | ALL } [ { OFFSET | , } start ] OFFSET startcount は 返される行の最大数を指定し、 start は 行を返しはじめる前に飛ばす行の数を指定します。
LIMIT は残りの問い合わせから発生する行の一部のみを取りだす ことを可能にします。もし制限数が与えられると、それ以上の 行は返されません。もしオフセットが与えられると、返す行が 始まる前にそれだけの行がとばされます。
LIMIT を使う時は、結果の行を一意な順番に強制する ORDER BY 句を使うのが良い考えです。そうしないと、 問い合わせの行の予測不可能なサブセットを得ることになります。 10 から 20 行目までを出そうとしているかもしれませんが、 どの順番の 10 から 20 行目までなのでしょうか? ORDER BY を指定しない限りどの順番だかわからないのです。
Postgres 7.0 からは、問い合わせ オプティマイザは問い合わせプランを作成する時に LIMIT を 考慮しますので、LIMIT と OFFSET に何を与えるかによって (異なる行の順番を生む)異なったプランを得ることになるでしょう。 したがって、問い合わせの、異なるサブセットを選択するために 異なる LIMIT/OFFSET の値を使うと、 ORDER BY で予測可能な結果を強制しない限り、 矛盾した結果を返します。これはバグでは ありません。これは SQL が ORDER BY で順番を制御しない限り 問い合わせの結果を特定の順番で返すことを約束しないという 事実の本質的な結果なのです。
テーブル films をテーブル distributors で結合するには下記のように します。
SELECT f.title, f.did, d.name, f.date_prod, f.kind FROM distributors d, films f WHERE f.did = d.did title | did | name | date_prod | kind ---------------------------+-----+------------------+------------+---------- The Third Man | 101 | British Lion | 1949-12-23 | Drama The African Queen | 101 | British Lion | 1951-08-11 | Romantic Une Femme est une Femme | 102 | Jean Luc Godard | 1961-03-12 | Romantic Vertigo | 103 | Paramount | 1958-11-14 | Action Becket | 103 | Paramount | 1964-02-03 | Drama 48 Hrs | 103 | Paramount | 1982-10-22 | Action War and Peace | 104 | Mosfilm | 1967-02-12 | Drama West Side Story | 105 | United Artists | 1961-01-03 | Musical Bananas | 105 | United Artists | 1971-07-13 | Comedy Yojimbo | 106 | Toho | 1961-06-16 | Drama There's a Girl in my Soup | 107 | Columbia | 1970-06-11 | Comedy Taxi Driver | 107 | Columbia | 1975-05-15 | Action Absence of Malice | 107 | Columbia | 1981-11-15 | Action Storia di una donna | 108 | Westward | 1970-08-15 | Romantic The King and I | 109 | 20th Century Fox | 1956-08-11 | Musical Das Boot | 110 | Bavaria Atelier | 1981-11-11 | Drama Bed Knobs and Broomsticks | 111 | Walt Disney | | Musical (17 rows)
全ての映画の列 len を合計し kind の結果をグループ化するには 下記のようにします。
SELECT kind, SUM(len) AS total FROM films GROUP BY kind; kind | total ----------+------- Action | 07:34 Comedy | 02:58 Drama | 14:28 Musical | 06:42 Romantic | 04:38 (5 rows)
全ての映画の列 len を合計し kind の結果をグループ化し、合計が 5 時間 より少ないグループの合計を表示します。
SELECT kind, SUM(len) AS total FROM films GROUP BY kind HAVING SUM(len) < INTERVAL '5 hour'; kind | total ----------+------- Comedy | 02:58 Romantic | 04:38 (2 rows)
以下の二つの例は個別の結果を二番目の列 (name) の内容に基づいてソートする、同じ方法です。
SELECT * FROM distributors ORDER BY name; SELECT * FROM distributors ORDER BY 2; did | name -----+------------------ 109 | 20th Century Fox 110 | Bavaria Atelier 101 | British Lion 107 | Columbia 102 | Jean Luc Godard 113 | Luso films 104 | Mosfilm 103 | Paramount 106 | Toho 105 | United Artists 111 | Walt Disney 112 | Warner Bros. 108 | Westward (13 rows)
この例は、結果をそれぞれのテーブルで W で始まるものだけに 制限して、どのようにテーブル distributors と actors の結合を獲得するかを表しています。 特定の行のみが必要なので、ALL キーワードは省略されています。
distributors: actors: did | name id | name -----+-------------- ----+---------------- 108 | Westward 1 | Woody Allen 111 | Walt Disney 2 | Warren Beatty 112 | Warner Bros. 3 | Walter Matthau ... ... SELECT distributors.name FROM distributors WHERE distributors.name LIKE 'W%' UNION SELECT actors.name FROM actors WHERE actors.name LIKE 'W%' name ---------------- Walt Disney Walter Matthau Warner Bros. Warren Beatty Westward Woody Allen
Postgres は問い合わせで FROM 句を省略することを可能にします。 この機能はもとの PostQuel 問い合わせ言語から保持されました。 単純な定数式の結果を計算するまっすぐな使用法があります。
SELECT 2+2; ?column? ---------- 4その他のいくつかの DBMS は、select from を行なうためのにせの 一行テーブルを挿入する以外はこれを行なうことができません。 これほど明確ではない使用法としては一つ以上のテーブルから 通常の select を短縮することです。
SELECT distributors.* WHERE name = 'Westward'; did | name -----+---------- 108 | Westwardこれは暗黙の FROM アイテムが、問い合わせで参照されるけれども FROM では記述されないそれぞれのテーブルに追加されるので、 動作します。これは便利な省略形ですが、間違って使いやすいです。 例えば、下記の問い合わせ
SELECT distributors.* FROM distributors d;はおそらく間違いです。ユーザは
SELECT d.* FROM distributors d;を意味していて、実際に得られる下記のような制約のない結合
SELECT distributors.* FROM distributors d, distributors distributors;を意味していたわけではないでしょう。このような間違いの発見を 助けるために Postgres 7.1 と それ以降では、もし暗黙の FROM 機能が明示的な FROM 句も持つ 問い合わせで使われる場合警告を出します。
SQL92 標準では、オプションのキーワード "AS" はただのノイズなので、意味に影響することなく省略 することが可能です。Postgres パーサは出力列を再指定するときにこのキーワードを要求します。 なぜなら型の拡張可能な機能はこのコンテキストでは構文解析の 不明瞭さにつながるからです。しかし、FROM アイテムでは "AS" はオプションできます。
DISTINCT ON 文は SQL92 の一部では ありません。LIMIT も OFFSET もそうです。
SQL92 では ORDER BY 句は結果の列名か数 のみを使うことができ、GROUP BY 句は入力列名のみを使うことが できます。Postgres はこれらの句 がそれぞれ他の選択も認めるように拡張します(しかしもし 不明瞭さがある場合は標準の解釈を使います)。 Postgres はどちらの句も任意の 式を指定するよう認めています。式で使われる名前は常に結果の列名 ではなく入力列名として見なされることに注意してください。